津軽昆虫同好会

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弘大生協に安いピンセットがあったので研いでみた件

最近、弘前大学の生協で、ピンセットを売っていたので(生物の実験用?)購入して見ました。
「精密ピンセット」とありますが、定価350円。百円ショップのピンセットと大差ありませんな。
大きな虫の展脚をするくらいなら、これでも何の問題もありませんが、先端の調整が必要です。
先輩方には釈迦に説法ですが、若い学生会員向けに、ピンセットの調整をご紹介。
使うのはオイルストーン(紙ヤスリの細かいものでも可)とピカール金属磨き。
オイルストーンは画材屋で扱っている物で、できるだけ目の細かい物がいいです。
けっこう高価で写真に写っている灰色のオイルストーンは5000円ほど。
少し削っては実体顕微鏡/ルーペで先の状態を確認しながら、少しずつ磨きます。
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① 精密ピンセットと言ってもたかが知れている。先を拡大するとこんなものです。
②ー③ ピンセットの先を一つずつ、先が細くなるように研いでいきます。この時、ピンセットの先端を削って長さがチグハクにならないよう注意。また、先の合わさる部分(内側)を削ってはいけません。
④ とりあえず、先が細くなるように研いでも合わせてみると、先端が頂けません。
⑤ 先端がドンピシャに合うように調整して、
⑥ ピカール金属磨きで研磨して出来上がり。
気をつけなくてはならないのは、先を細くしすぎると甲虫の体にあたっただけでも簡単に曲がるようなピンセットになってしまいますので、「細すぎず、細かい物がつまめる形」が理想です。
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最近、大学では実験や実習の消耗品を大学が全て用意するものだから、生物学の学生であっても自分のピンセットやルーペ、解剖道具など、何も持っていない者がほとんど。でも、ちゃんと学びたいのなら、自分の道具を持たないとだめよ。本当は、最初からいい物を使う方が良いのだけれど、貧乏ですからね、最近の学生は。安い道具を調整して大事に使ってみてください。そうして、自分の道具をしばらく使ってみてからじゃないといい道具の本当の良さは分からないかもしれないし、高価な道具を大切に使う方法も分からないものです。こんな道具を何年か使ってみて、どうしても先生や先輩方が使っているようないい物を使ってみたいと思った時に大枚叩けばいいんじゃないですかね。ちなみに、今研いだ350円のピンセットと、私が愛用しているDumont社製のピンセットでは先端の作りがこれだけ違っています。もちろん、違いはここだけでなく、金属の固さや物をつまむときの柔らかさなど、値段相当に良い物は良いのです。ちなみに、Dumontのピンセットでも私は買ってきたそのままでは使いません。先端を調整し、自分の使いやすいようにカスタマイズすることが大切。
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by celastrina | 2015-11-17 16:17 | Comments(0)

津軽昆虫同好会々員のためのブログです。会員の皆さんへの連絡、情報発信の場としたいと思います。管理人は会誌「Celastrina」編集担当、中村剛之@弘前大学です。


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